この記事では研究・教育・事務など、研究者や大学院生の仕事を全てサポートしてくれるAIエージェント「Skywork」をご紹介します。

「日々の業務に手が回らない」
「自分の分身となってくれるようなアシスタントが欲しい」
AIエージェント「Skywork」を利用することでこれらの悩みが大きく解決します!
- 目的を伝えるだけで、アウトプットまで全自動
- テキスト・スライド・スプレッドシート全てに対応するDeep Research
- 美しいドキュメントやスライド
この記事ではSkyworkのメリットについて詳しくまとめていきます。
公式サイト:Skywork(https://skywork.ai/)
そもそもAIエージェントとは?
近年、ChatGPTに代表される「生成AI」が広く普及しましたが、次の注目株として登場しているのが AIエージェント(AI Agent) と呼ばれる存在です。
生成AIとの違い
生成AIは、ユーザーが入力したプロンプト(指示)に対して文章や画像を生成します。
いわば「受け身のツール」です。

一方、AIエージェントはもっと「能動的」。
AIエージェントは、ゴール(目的)だけを伝えれば、自ら考えてタスクをこなし、最終的な成果物を出力するという特徴があります。

AIエージェントができること
ではAIエージェントは、どのようなことができるのか?
以下のようなタスクを人間の手をほとんど借りずにこなすことが可能です👇

ゴール(目的)だけを伝えたら…
- 情報収集をする
- 構成を考える
- 要件に応じた最適化
- コンテンツ出力
「ユーザーの意図をくみ取る“超上流アシスタント”的な振る舞い」
これがAIエージェントです。

「この人が最終的に何をしたいのか?」まで逆算して構成・出力してくれます
AIエージェント「Skywork」の特徴4選
Skyworkは、こうしたAIエージェントの中でも特に優れた機能をもつツールとして注目されています。
Skyworkの特徴(1):オールマイティ
Skyworkは「ドキュメント+スライド+スプレッドシート」をまとめて作成できるツールです。

Skyworkだけで以下の形式に対応しています。
- ドキュメント生成
- スライド作成
- スプレッドシート作成
- ウェブページ生成
- ポッドキャスト生成
- 一般(上記以外の形式にも柔軟に対応)

教育・研究・事務作業を横断して使える汎用性があります
Skyworkの特徴(2):リサーチ能力が高い
Skyworkは一般の生成AIでは対応しきれない「ドキュメント構成力」や「思考の設計力」に長けています。

テキスト・スライド・スプレッドシート全てにDeep Researchが対応しています。
下図は、AIエージェントの性能を評価する「GAIAベンチマーク」の結果を示した棒グラフです。
対象となっているのは以下の3つのツールです:
- Skywork(青)
- Manus(緑)
- OpenAI (Deep Research)(白)

OpenAIのデータは公式ブログ、Manusは公式サイトから取得。
研究支援AIの「思考力」や「情報処理力」を段階的に測定するベンチマークです。レベルが上がるほど、複雑で高度な思考が求められます。

上図が表している内容は以下のとおりです
🔵 Level 1(基礎的なリサーチ・要約など)
- Skywork:92.5%
- Manus:86.5%
- OpenAI (Deep Research):74.3%
→ Skyworkが最も高く、基礎的な処理能力に優れることが分かります。
🔵 Level 2(論理的推論や要因分析など)
- Skywork:83.7%
- Manus:70.1%
- OpenAI (Deep Research):69.1%
→ Skyworkが大きくリード。中程度の思考課題でも強さを発揮。
🔵 Level 3(高度な抽象的思考・判断)
- Skywork:57.7%
- Manus:57.7%
- OpenAI (Deep Research):47.6%
→ SkyworkとManusが同等。OpenAIはやや劣る結果に。
つまり、研究や教育の現場で、思考支援や構成力に優れたAIエージェントを選ぶなら、Skyworkが非常に有力な選択肢といえます。
Skyworkの特徴(3):使い方がシンプル
詳細なプロンプトは不要です!
「大学生向けに90分の講義資料を作成して」など、ざっくりとした指示でOK。


ノーコードで直感的に操作できる設計になっています
Skyworkの特徴(4):図表が多く、内容の構成がわかりやすい
アウトプットされる図表はとても洗練されています。

ドキュメントでもふんだんに図表を使い、見やすい構成に
図解

図解

スライド

スライド

ドキュメント

シンプルな設計で、とても使いやすいのに、非常に性能が良いAIエージェント!

「こんなものが欲しかった」と思わせてくれるツールです
実際にスライドを作成してみる

実際にスライドを作成している様子をレビューしてみましょう
テーマは以下にします。
「学部生向けに研究デザインをテーマに講義をすることになった」
これまでにこの分野に関する講義を受け持ったことがなく、手元に使える素材はありません。

ゼロから作るには時間がかかりすぎる
このようなときに活躍するのがSkyworkです。
早速、講義スライドのたたき台を作ってもらいましょう。
アウトプットまでの流れ
アウトプットは以下の6ステップで完了します。
必ず必要なのは「やりたいこと」の入力だけ。あとはAIが自動で進めてくれます。
まずは、実現したい内容と出力形式(スライド、ドキュメント、スプレッドシートなど)を指定します。

指示はシンプルでOKです。
指示:大学3年生に「研究デザイン」について2回に分けて90分の講義をします。スライドを作って
\実際の画面/

AIから追加でいくつかの質問が表示されます。

選択式になっているので、必要な項目にチェックを入れるだけでOK。
入力が終わると、自動的に次のステップに進みます。
\確認カードで必要項目をチェック/

AIが、これから実行する作業のリストを提示します。
どのような手順でアウトプットが作成されるのか、事前に把握できます。
\実際の画面/

AIは以下のような処理を自動で行います。

ユーザーは待つだけでOKです。
- 目的を理解
「誰向け?」「何分間?」「テーマは?」を把握してスタート。 - 読者レベルを推測
「大学3年生なら…」→ 難易度・語彙・構成を調整! - 時間配分に沿った構成設計
「90分の講義」→ 導入→本論→まとめ、スライド枚数も自動で調整! - トピック知識の整理も!
「研究デザイン」の定義・重要キーワード・典型的な構成を抽出。
\実際の画面/

収集した情報をもとに、スライドの構成案が提示されます。

必要に応じて、ここで追加・修正・削除などの編集が可能です。
\実際の画面/

最終的なスライドが完成します。

ここまで、わずか10分程度。
ポイント
- 簡単な指示で、自律的に動いてくれる
- 不足情報があればAIから確認がある
- 構成の段階で、介入もできる
- 何もしなくても全自動でアウトプットまで完了する
実際のアウトプット
気になるアウトプットは以下👇

90分の講義にあわせて 全20枚 のスライドになっています
詳しく見たい方は今回のアウトプットをPDFでダウンロードできます。
たった一文の指示と、少しのチェックだけで、専門的で見やすく美しいスライドが完成しました。

本当に驚いています
このアウトプットの何がすごいかというと…
- 「研究デザイン」に関する重要キーワードを網羅し、典型的な構成を理解
- 「大学3年生」というターゲットに合わせた入門的な内容
- 「90分の講義」に最適な内容量や流れ
- 洗練されたデザインやグラフ、図解
指示の意図をしっかり読み取ってくれていることがわかります。
Skyworkのスライド生成はDeep Research対応とのこと。
Genspark/Manus | Skywork |
---|---|
Deep Research非対応 | 「Deep Researchスライド」対応 | 世界初の

明らかに精度が高いです!
(余談)今回のスライド20枚でしたが、Skyworkは30枚以上のスライドを一度に生成することができます!
得られたアウトプットは以下の形式でダウンロード可能。

- Google Slides
- PPTX
- HTML

ダウンロードした後にはもちろん編集もできます!
実際の例)パワーポイント上で編集

研究・教育現場での活用例
SkyworkのようなAIエージェントは、研究者や大学院生におけるさまざまな業務の強力なサポートになります。
研究現場での活用例
- スライド・レポート・図表の一括出力で学会準備を時短
- 研究計画書(科研費等)ドラフトの自動生成
- 抄読会用に最新の論文をスライド化
- 実験データ管理用のスプレッドシート生成
- 研究プロジェクトの進捗管理テンプレートを自動作成
- 論文をポッドキャスト化して耳学習
教育現場での活用例
- 講義スライド・台本・資料の一括生成
- 講義後アンケートの集計+コメント要約
- シラバス案のドラフト作成(到達目標・評価基準含む)
- 学生の成績管理シートの生成
- 授業改善計画(報告書など)のたたき台作成
- 卒論テーマ候補と参考文献リストの自動提案

早速、活用例をみていきましょう
ドキュメント生成
指示:18歳以上の一般成人において、中等度のジョギングを週2回(1回30分)実施することは、自己記入式うつ症状スコア(例:PHQ-9)に基づくうつ病予防にどの程度効果的か?(ランダム化比較試験を中心に、観察研究も含めて検討する)
\一部抜粋/


\テキスト最後には参照も/

ドキュメントには、図解や写真もふんだんに挿入されています。

非常に見やすいのが特徴ですね
スライド生成
指示:抄読会での発表用に論文PDFをスライド化して(+PDFをアップロード)
指示:18歳以上の一般成人において、中等度のジョギングを週2回(1回30分)実施することは、自己記入式うつ症状スコア(例:PHQ-9)に基づくうつ病予防にどの程度効果的か?(ランダム化比較試験を中心に、観察研究も含めて検討する)
どちらも情報量たっぷりのスライドを全10枚。
スプレッドシート生成
指示:リアルタイムPCR(qPCR)の実験データを整理するためのスプレッドシートを作成してください。複数のシート(タブ)に分けて、各シートに必要な列を用意してください。実験者が記録しやすく、解析に使いやすい構成にしてください。空欄のテンプレート形式でお願いします。Excel関数も含む形式でお願いします。
\確認カードで必要項目をチェック/

これらのチェック項目が自動的に上がってくることがすごいですよね…
\生成されたスプレッドシート/
関数も組み込まれていますし、入力した値がグラフに反映するようにもなっています。
スプレッドシートは研究者それぞれ使いやすい構成があると思うので、再編は必要かもしれません。

慣れるまでは、細かい指示の出し方が難しいですね…
が、たたき台として、とても有用です!
ウェブページ生成
HPもきれいに仕上げてくれます。
指示:大学の研究室を紹介するウェブページを作りたい。
\確認カードで必要項目をチェック/

(この後はGitHub Pagesなどを利用して、公開設定はご自身で行います)
その他の生成
指示:日本人全人口は〇人で、そのうちに研究職に就いているのは〇人。総人口のうち研究者が何%いるのか一目瞭然になるような図をお願い。
お恥ずかしい幼稚なプロンプトで、ここまで…



引用元もしっかりしています!
指示:博士課程の進学率に関する図解を作って



ドキュメント生成【番外編】
時事ネタも書いてもらってみました。
指示:2025年参院選の投票率に関するレポートを作成して
(作成日は投票日の翌日で、タイムリーな話題です)

ばっちりまとめてくれました。
\一部抜粋/

\一部抜粋(表が美しい)/

いろいろと作成してみて、ここまで使えるのかと驚きです。
ポイント
- 構成力に非常に優れている
- 「見せるための工夫」が満載
- 図解が豊富
- カラー使いが美しい
- レイアウトが美しい
- 参照も含まれている
- テキストや画像の引用元の詳細が明示できる「情報でどころ表示機能」も近日アップデート予定

日々の強力なサポーターになりますね!
Skyworkの料金プラン

Skywork、使ってみたいなぁ
という方に利用料金の説明していきます!
Skyworkでは、機能を使用するごとにクレジットを消費するシステムです。
- 初月は毎日500クレジットを無料でもらえる
- 2か月目以降、日常使いなら有料プランが必須
- まずはBasicプランから始め、クレジットが足りなければアップグレード
上位プランにアップグレードすることで、1ヶ月あたりのクレジット付与量が増加します。
無料 | Basic | Standard | Pro | |
---|---|---|---|---|
年間契約 (月額換算) (税込) | – | ¥33,432/年 (/月) ¥2,786 | ¥67,032/年 (/月) ¥5,586 | ¥335,832/年 (/月) ¥27,986 |
月間契約 (税込) | – | ¥3,278/月 | ¥6,572/月 | ¥32,925/月 |
ログインクレジット(初月) | 毎日500(1日間有効) | 同左 | 同左 | 同左 |
ログインクレジット(2ヶ月目以降) | 毎週500(7日間有効) | 同左 | 同左 | 同左 |
月間クレジット | – | 10,000 | 20,000 | 110,000 |
クレジットパック購入 | 不可 | 可 | 可 | 可 |
クレジット消費の目安は…👇
アウトプット | クレジット消費(目安) |
---|---|
講義スライド(20枚) | 600 |
論文PDFをスライド化(10枚) | 350 |
スプレッドシート(5タブ) | 200 |
ドキュメント(PDF9枚分相当) | 300 |
図解生成(1トピックあたり3点) | 150 |

500クレジットでは簡単なタスクを1~2つ依頼できます。
※「20枚以上のスライド」「PDF20枚以上のドキュメント」を作成したい場合には有料プランが必須ですね。
初月はかなりの量のコンテンツを生成できるのでぜひお試しを!
公式サイト:Skywork(https://skywork.ai/)
料金プランによる違い(クレジット以外)
Free | Basic | Standard | Pro | |
---|---|---|---|---|
プロフェッショナルデータベース利用 | 5回体験 | 月30回まで | 月100回まで | 月999,999回まで |
生成チャンネル | 通常タスク生成チャンネル | 専用タスク生成チャンネル | 同左 | 同左 |
同期 | Web・iOS・Android対応 | 同左 | 同左 | 同左 |
対応形式 | ドキュメント、スライド、表、ポッドキャスト、ウェブ、汎用エージェント | 同左 | 同左 | 同左 |
Deep Research連携 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
編集対応 | ドキュメント・スライド対応 | 同左 | 同左 | 同左 |
出力物共有と権限設定 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
大きな違いは、プロフェッショナルデータベースの利用回数です。
たとえば、エビデンスに基づいたテキストを作成するときに場合にCiNii などのプロフェッショナルデータベースを利用します。

Basicプランで月30回までですね

※利用するかどうか(=1回分としてカウントされるか)は、都度確認が表示されます。
Skywork使用の注意点
商用利用はできない
販売する教材や、受託研究での納品物など「対価を得る活動」にSkyworkの生成物を使うことはNGです!
- Skyworkで作ったスライドをそのまま有償セミナーで使う
- 生成した図解を販売する教材で使う
- 受託研究での納品物
- 論文執筆代行業などで用いる
生成物がSkyworkにより再利用される可能性がある
生成したアウトプット(ドキュメント、スライドなど)は、Skywork側がマーケティング目的で再利用することがあります。
つまり、完全な機密保持はされないため、以下のようなケースでは利用を避ける、あるいは情報をマスキングする工夫が必要:
- 査読前の論文草稿作成
- 機密データを含む研究資料の下書き
- 特許出願予定の内容を含む企画書
Skyworkの始め方
始め方はとても簡単。
Googleアカウントかメールアドレスで登録すればすぐに利用可能です。

Skyworkのまとめ
今回はSkyworkについてまとめました!
目的を伝えるだけで自律的に作業を進めてくれる最新型AIツール!

- 初月は毎日500クレジットを無料でもらえる
- 2か月目以降、日常使いなら有料プランが必須(月額2,786円~)

教育・研究・事務作業を横断して使える汎用性があります
初月は無料内でかなり多くの資料を作成できるので、ぜひお試ししてくださいね!
公式サイト:Skywork(https://skywork.ai/)

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