Litmapsとは?関連論文視覚化ツールの定番。機能や料金について解説<span class="wtr-time-wrap after-title"><span class="wtr-time-number">3</span> min read</span>
新しい研究テーマを決めるとき、先行研究の網羅的な調査は欠かせません。
調査が足りないと、
・取り組んでいた研究が、実はすでに研究済みのテーマだった
・多くの論文が引用している重要論文を読めておらず、引用が漏れた
という致命的なミスにつながりかねません。
そこでおすすめなのが、論文同士のつながりを地図のように描き出して、その分野の重要論文を見つけやすくしてくれる文献検索ツール「Litmaps(リットマップス)」です。


この記事では、Litmapsの主な機能やメリット・デメリット、料金プラン、始め方までご紹介します。
この記事のポイント
- 引用・被引用の関係から関連論文をマップにする
- 複数の論文を起点にできる
- 新着論文をメールで知らせてくれる
無料プランあり。Mapの数や論文数を増やしたいときは有料プラン
研究テーマを決めて、関連論文を漏れなく、長く追いかけたい人
Litmapsとは

Litmapsは、研究テーマに関連する論文を探して整理できる、文献検索・可視化ツールです。
ふつうの検索エンジンと同じようにキーワードや著者名から論文を探せるうえ、論文同士の「引用・被引用関係」を直感的なマップとして見られるのがいちばんの特徴です。
基準にする論文を指定するだけで、その論文が参照している先行研究と、その論文を引用している新しい研究をまとめて抽出してくれます。
これまで自分でReference欄をたどっていた論文調査が、ずっと速く、漏れにくくなります。
Litmapsでできること5つ
ポイント
(1)関連論文をMapで視覚化できる

元になる論文を検索してLitmapsに追加すると、「引用・被引用」の関係をもとに関連論文がマップで表示されます。
どの論文がどの論文とつながっているかを目で追えるので、関連論文の調査がスムーズに進みます。

調べたい領域の論文の関係性が、ひと目で分かります。
(2)Mapの軸を自由に選べる

関連論文のマップは、いくつかの指標で並べ替えられます。
縦軸・横軸・円の大きさに割り当てられる指標は次の5つです。
| 指標 | こんなときに |
|---|---|
| 被引用数(Cite Count) | 重要論文を見つけたい |
| 参考文献数(Ref Count) | レビュー論文を見つけたい |
| 出版日(Publication Date) | 研究の流れを時系列で追いたい |
| 話題性(Momentum) | いま勢いのある論文を知りたい |
| 関連性(Map Connectivity) | マップの中で引用関係の多い論文を知りたい |

何を見たいかによって使い分けましょう。
(3)Zotero・LibKeyと連携できる

Zoteroに入れてある論文をLitmapsに読み込めます。読んだことのある論文から、関連論文を手早く広げられます。
LibKeyと連携すると、所属している大学や機関が購読契約している雑誌の論文なら、全文PDFをダウンロードできます。

Zotero連携は有料プランのみ可能です。
(4)複数の論文を起点にできる

Litmapsでは、元になる論文を複数セットできます。
元論文AとBの両方に関連の深い論文を抽出できるので、関連論文を絞り込んでいきたいときに便利です。

無料プランなら20論文までOK
(5)新着論文をメールで知らせてくれる

作ったマップに関連する論文が新しく出ると、メールで知らせてくれます。
マップを開いて右上の「Monitor」を押し、「Enable Monitor」で有効にするだけです。
自分の研究テーマの最新動向を、待っているだけで追いかけられます。
Litmapsのメリット

複数の論文を起点に広げられる
起点にする論文を何本も重ねられるので、「AとBの両方に関わる論文」のように、関連論文を絞り込むときに頼りになります。
新着論文を知らせてくれる
新しい論文が出るとメールで届くので、研究動向を長い期間ウォッチできます。研究の最前線を追い続けたい人には便利な機能です。
Map2つまでは無料で使える
まずは自分のテーマでMapを作っておけば、研究動向のチェックには十分使えます。
複数の領域を調べる必要が出てきたら、有料プランへの切り替えを考えればよいと思います。

まずは無料お試しがおすすめです。
Litmapsのデメリット

本格的に使うなら有料プランが必要
次のような使い方をしたくなったら、有料プランに入るほうがよいでしょう(無料プランの上限は、下の料金プランの表にまとめています)。
・Mapをたくさん作りたい
・1つのMapに入れる論文を充実させたい
・Zoteroと連携したい

無料では物足りなくなってきたらでOKです
操作画面が英語のみ
海外発のツールなので、操作画面は英語だけです。
とはいえボタンの数は少なく、操作は直感的なので、使い勝手への影響は小さいと思います。

論文もほとんど英語ですしね。
Litmapsの料金プラン
Litmapsのプランは3つです。
- 無料プラン
- Proプラン
- 月額10ドル
- Teamプラン
| 無料プラン | Proプラン | Teamプラン | |
|---|---|---|---|
| 料金 | − | 10ドル/月〜 | 公式サイトで問い合わせ |
| 作れるLitmapの数 | △2つまで | ○無制限 | |
| 1つのMapに入る論文 | △100本まで | ○無制限 | |
| 起点にできる論文 | △20本まで | ○無制限 | |
| 新着論文のお知らせ | △月1回 | ○週1回(設定可) | |
| Mapの共有 | ×不可 | ○チーム内で可 | |
最終更新:2026年10月
公式サイトの料金ページで「EDUCATION」を選ぶと教育機関向けの価格、「COMMERCIAL」を選ぶと一般(商用)向けの価格が表示されます。年払いにすると、月払いより割安です。
Litmapsの始め方と基本操作
アカウントを作ってログインする
公式サイトから登録します。メールアドレスとパスワードで登録するほか、Googleアカウントでもログインできます。
元になる論文を検索する

トップページの検索窓に、キーワード・論文タイトル・著者名・DOIなどを入れて、マップの元になる論文を探します。
関連論文のマップを作る

検索結果から元論文を選び、「Explore Related Articles」を押すと、関連論文が自動で抽出されてマップができあがります。
気になる論文が見つかったら、それを起点に加えてさらに掘り下げていきましょう。
Litmapsの類似ツール
論文のつながりを可視化するツールは、Litmapsのほかにもあります。当サイトで詳しく解説している2つをご紹介します。
Connected Papers
元論文から関連論文のグラフを作るツールです。円の大きさで被引用数、色の濃さで出版年が分かり、先行研究(Prior works)と派生研究(Derivative works)をリストで出せます。
解説記事:関連論文マップ化AI「Connected Papers」とは?機能7選と料金プラン
Inciteful
論文のネットワークから重要な論文を探せるツールです。2本の論文を入れると、そのあいだをつなぐ論文を示してくれる機能もあります。
解説記事:【隠れた名著を発掘】論文検索AI「Inciteful」とは?おすすめ機能7選|現役研究者が解説
Litmapsのまとめ
Litmapsは、論文同士のつながりをマップで見せてくれる文献検索ツールです。複数の論文を起点にできること、新着論文をメールで知らせてくれることが強みです。
無料プランから始められるので、まずは自分の研究テーマで1つMapを作って、関連論文の広がりを眺めてみてくださいね。

